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【写真解説付き】メルセデス・ベンツ GL ブレーキパッド交換方法!~取付け編~

カー

「ブレーキパッド摩耗警告」が出た場合に、ディーラーでの高額修理を抑えるためにDIYでのパッド交換方法をご紹介していきます。

前編で「取外し方法」をご紹介してきましたので、ここからは「取付け方法」を解説していきます!

もし「取外し編」をご覧になっていない方は⇩こちら⇩からご覧ください。

ブレーキ清掃とグリスアップ

パッドの取付の前にしておきたいことがあります。

滅多にバラすことがないブレーキですので、バラしたついでにできる限りの洗浄とグリスアップができれば理想的です。

ブレーキクリーナーがあれば、クリーナーで汚れを拭き取ってあげてください。ただ、ピストン周辺のゴム部にはかからないようにしましょう。(私はディスクローターにかけるのも好きではありません。)

グリスアップですが、塗布箇所はキャリパーとパッドの摺動部に塗布していきます。

ここです。ここがパッドとキャリパーがスライドする部分ですのでここにブレーキグリスを塗布してあげます。

こんな感じですね。ただし!

塗りすぎは厳禁です。うっすらと塗れていれば十分です。

あと、パッド面やディスクローターには油分は厳禁です!

ブレーキ効き不良の原因となりますので徹底して注意してください。

万が一、パッド面に油分がついてしまった場合は乾いたウエス等できれいに拭き取り、サンドペーパーで表面の油分がなくなるまで丁寧に研磨してください。

パッドの面取り方法

清掃とグリスアップが完了したらパッドを取り付け。と行きたいのですが、

私は念のため新品パッドの面取りをしています。

上が無加工の新品のパッドで、下が面取り後の新品パッドです。

パッドの角が立っている箇所をサンドペーパーで軽く丸くしてやるだけです。

今どきのパッドは面取りしなくても大丈夫と聞きますが、私は気に入らないのでいつも面取りしてしまいます。笑

ちなみに面取りする主な理由はブレーキ鳴き防止です!

では、つぎはブレーキパッドセンサーを取り付けます。

ブレーキパッドセンサーの取付け

ブレーキパッド残量警告が表示される仕組みは、

パッドが減っていき摩耗限度に達すると、パッドセンサーの金属部がディスクに当たることによって電気回路が成立し、警告ランプが点くという仕組みです。

ということは警告が点いたということは、ブレーキをかけるたびにセンサーがディスクに当たり削られているということです。

ですので、パッド交換の際に一緒にセンサーも新品に交換しておきましょう。

ちなみにセンサーは右タイヤ側のパッドに1個だけ付いています。

これが新品のパッドセンサーです。これが取付く場所は、

ここです。これを上から見ると、

このように小さな穴が開いています。この穴に、

このセンサーの先端の細長い部分が差し込まれるように取り付けます。

取付け後の写真を撮り忘れてしまいましたのでこの文章だけで理解をしてください。ごめんなさい。

ブレーキピストンを全閉位置に戻す

交換前のパッドと、新品のパッドはかなり厚みが違います。

ご覧の通りですが、数値でいうと7~8mm違います。摩耗具合によってはもっと差があります。

このまま取付けようとすると車体へ取付けるときにパッドがディスクに当たってしまい取り付けができません。

ですので、その分ピストンを戻してあげることが必要です。

外すときにも少し戻しましたが、今回は全閉位置まで戻さなければならないので、ブリーダーを開けたほうが楽で確実です。

念のためもう一度写真を載せておきます。

ブリーダーを緩めておいて、

このように緩めたブリーダーに廃タンク、もしくはゴムチューブと空き缶などを取り付けてブレーキフルードを受けておき、

このピストンを押し込んでやります。手でも押し込めると思いますが、硬い場合はバールやマイナスドライバーを使ってグイっと押し込みましょう。

左右輪のピストンが押し込めたら完了です!

パッドの取付け

やっとパッドの取付準備がすべて整いましたので、パッドをキャリパーへ取付けていきましょう。

先ほどグリスアップしたキャリパーのコの字のガイドへとパッドを取り付けます。

取外し時と同様に内側からスライドさせて入れていきます。

取付けるときはパッドの表面(制動面)に油分が付かないよう極力触らず取付けましょう。

キャリパーの取付け

パッドを組んだらキャリパーを車体へと取付けていきましょう。

パッドを一番広げた状態のままディスクを挟み込むように装着し、キャリパー取付ボルトを取り付けます。

キャリパーボルトは力がかかりやすい箇所ですのでしっかりと締めてください。

こんな感じですね。今回はbreni製の低ダストパッドに交換してみました!

ここまでで片側分の交換完了です。反対側もやる場合は同じ手順でパッド交換を行いましょう!

ブレーキラインのエア抜き

キャリパーの取付が完了したらブレーキラインのエア抜きをしましょう。

ブリーダーを一回も開けなければエア抜きは必要ないのですが、

今回は開けていますし、フルード交換の意味も込めてしっかりエア抜きしていきましょう。

ちなみに、左右のパッド交換をしたのなら左右ともにエア抜きをしなければなりません。

では、エア抜き方法ですが、ピストンを戻す時と全く同じ状態にセットします。

この状態です。

エア抜き手順は用意している道具によって異なりますが、共通して言えるのが、

エア抜き中ブレーキフルードが空にならないようにフルードタンクをこまめに補充をしましょう!

エア抜きに夢中になっているとついつい補充を忘れてしまうのですが、

フルードタンクが空になるとエアーが混入するので、その瞬間にエア抜きを最初からやり直すことになります

気を付けてくださいね。

あ、ちなみにフルードタンクの位置ですが、ほとんどの車種はボンネットを開けて左端か右端の隅っこのほうにあるはずです。

では気を取り直してエア抜き手順です。

負圧式orチェックバルブ付き廃タンクをお持ちの場合

①ブリーダーを緩める
②ブレーキペダルを踏み込む
③ブリーダーからエア混じりのフルードが出てくる
④エアが出なくなるまでブレーキペダルを何回も踏む
⑤ブリーダーを閉める

チェックバルブ付きなどのタンクはフルードが逆流しないように作られているので、

一人でエア抜きをしても外からエアーを吸うことないので、これでOKです!ただし、、、

ゴムチューブと空き缶などの簡易的なものでエア抜きをする場合

残念ながらこの場合は1人でエア抜きができません。

というのもブレーキペダルを操作する人が1人、ブリーダーの開閉をする人が1人。

というように分かれて作業する必要があるからです。

この場合の手順ですが

ゴムチューブと空き缶などでエア抜きをする場合

①ブレーキペダルを踏み込む
②ブリーダーを緩める
③ブリーダーからエア混じりのフルードが出てくる
④ブレーキペダルを離す前にブリーダーを締める
⑤ ①に戻る(エアが出なくなるまでこれを繰り返す)

ただのゴムチューブでエア抜きをするときは、ブレーキペダルを離すときにフルードが逆流してしまいます。

その際に、緩めたブリーダーなどからエアが吸い込まれてフルード内にエアが混入してしまいます。

ですので、ペダルを離す前にブリーダーを閉める必要があるのです。

ですのでペダルを踏みながらリヤブレーキのブリーダーを開閉させるのは1人でできることではないので2人でやりましょう。

1人でやるしかないのであればチェックバルブ付きのブリーダータンクを購入しましょう。

はい!無事にエア抜きが完了したら最後にフルードタンクを「MAX」の位置まで補充してください。

最後にタイヤを装着してジャッキダウン

ブレーキのエア抜きが完了したらいよいよ完成間近です。

外したタイヤを取り付けていきます。

取外し時と同様に、力を入れすぎてジャッキが滑り落ちないように気を付けましょう!

ホイールナットは締めトルクが非常に重要です。

慣れている方は感覚で締めれるかもしれませんが、

慣れていない方は必ずトルクレンチを使って基準トルクで締めてください。

締めトルクに自信が持てない方はタイヤ屋に行って、「トルクだけ確認してほしいです」とお願いしてみてもいいですね!

タイヤ屋によってはサービスでやってくれるとこもあります。

私は一度ホイールナットの緩んだ車に乗ったことがあるのですが、

走行中に急に”ゴンゴンゴン!”という不気味な音と振動を感じ、見たらタイヤが外れかけているという恐怖を味わいました。

ホイールナットの緩みは事故に直結しますので慎重かつ確実に締めましょう!

では、タイヤが取付けれたらジャッキを降ろしてタイヤを接地させます。

はい!これで手が汚れるような作業はすべて完了です!

パッド交換モードの解除を忘れずに

交換作業がすべて無事に終わりましたら、メーターパネル上の

「ブレーキパッド交換モード」を解除して「通常モード」へと戻します。

戻し方は簡単です。

今はの画面がメーターに表示されているはずです。

この表示がされているままステアリングの「OK」ボタンを押してください。すると、

ウイーンとブレーキアクチュエーターが作動して、この表示に切り替わります。

これで「通常モード」へと戻すことができましたので、、、

晴れてすべての作業が完了しました!お疲れ様です!

試運転をしましょう!

一度キーをOFFにして、念のためしばらく待機しましょう。(10秒ぐらい)

それでは、エンジンを始動してください。

本格的な試運転の前に、まずは

①クリープで少し前進&後進してゆっくりブレーキ
②クリープで少し前進&後進してガツッと急ブレーキ
③パーキングブレーキの作動確認(作動音がするか)
※軽いスロープでパーキングブレーキの作動確認ができると理想的

この3点でしっかりとブレーキが効いているかを確認しましょう。

これで効きに異変を感じたら交換作業中に何かしらのミスが発生している可能性が高いです。

その場合はもう一度バラすか、修理業者へとバトンタッチ(これは避けたいですが、、)が必要となります。

ブレーキ作動テストがしっかり確認取れればいざ実走行テストへ出発ですね!

最初はパッドの慣らし走行も兼ねて、やさしいアクセル&ブレーキでの走行を心がけましょう。

パッドがなじむまでは少し違和感があるかもしれませんのでくれぐれも気を付けてください!

実走行でも問題なくブレーキの効きを感じることができれば文句なしです!

DIYでパッド交換やったんだぜ

と、試運転そのままに自慢しに行ってもいいですね

まとめ

はい。長々とパッド交換の説明にお付き合いいただきましてありがとうございました。

今回のパッド交換はベンツ特有の作業がありましたが、

ディスクブレーキであればたとえメーカーが違ってもだいたい同じような構造をしていますので、

かならず他の車種でも役に立つことがあるはずです!

「自分でやってみたいけどやり方がイマイチだし…不安だし…」という方々の一歩につながっていれば嬉しいです。

もし「こっちのやり方のほうがいいよ!」とか「私はこうやってる!」とかがあれば是非教えていただきたいです!

また何か交換したら更新しますね!ではよいカーライフを!

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