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フォークリフト・重機を買いたい!中古?新車?どっちがいい?

カー

フォークリフトやユンボなど、現場仕事には欠かせない産業車両。購入する機会はほとんどの人が経験することがないはずです。

だからこそ、実際に購入しなければならないときに情報がなく困ってしまいますよね。

独立して自分の工場を持つからフォークリフトが必要だよなー!

そろそろ事業を拡大したいし、新たに増車を検討しよう

でも、こういう特殊車両の購入ってどこに行けばいいんだろ?

乗用車の場合は、身近なところに正規ディーラーや中古車ショップがありますが、フォークリフトや重機の販売店って意識して探さないとなかなか見つかるものではありませんよね!

見つかったとしてもお店の情報が少なければ「この販売店で本当に大丈夫?」と心配になります。

そんな皆さんの不安を取り除くべく、【世界シェアトップクラスのフォークリフトメーカー】に勤めていた経験を生かし、賢い買い方をご紹介致します。業界のウラ話やお得な情報など、全て包み隠さずご紹介していきます!

ディーラーで購入する?一般販売店で購入する?

産業車両の販売店は大きく2つに分かれます。

  • メーカー指定の正規ディーラー
  • 複数メーカーを扱う一般販売業者

この2つに大別できます。

正規ディーラーでは、新車でも中古車でも購入することが可能です。後述しますが、車両仕様や塗装色を注文できるのは新車の特権となっております。

一般販売業者は、一部サブディーラーとして新車の取り扱いをしている販売業者もありますが、基本的に中古車販売がメインです。

最近はネットオークションやフリマサイトで中古車が売られているのも見かけますね。

では、国内の主要な製造メーカー(正規ディーラー)をいくつかご紹介しておきます。

フォークリフト
  • 豊田自動織機(トヨタL&F)
  • 三菱ロジスネクスト(旧ニチユ、旧三菱、旧TCM、旧日産の統合会社)
  • コマツリフト
  • 住友ナコフォークリフト
建設用機械等
  • コマツ
  • 日立建機
  • CAT(日本キャタピラー)
  • コベルコ(神戸製鋼)
  • 加藤製作所
  • ヤンマー

購入時に気を付けたいポイント!

産業車両の特徴はユーザーの使い方に合わせて、あらゆる箇所を仕様変更できるようになっており、乗用車とは比較にならないほどオプションやサイズ等の変更が可能です。

例えば「防爆、防錆、防塵、耐熱」などの仕様や、各部のサイズ、窓ガラスの有無など、ユーザーからの細かな要望を1つ1つ聞き入れれるようフルオーダー形式に近い販売方法となっています。

これらはユーザーにとって大きなメリットなのですが、デメリットも隠れていますので注意が必要です。

通常の使い方であれば、標準仕様か少しオプションを加える程度で問題なく使用できるのですが、特殊な現場では標準仕様では使えない場合があるのです。

例として実際に私が聞いたことのある仕様ミス(フォークリフト)をいくつかご紹介致します。

  • フォークの厚みが厚すぎてパレットに入らず、荷が運べない
  • 高所の荷物を扱うときに荷位置よりも先に倉庫の天井に当たってしまう
  • 使用現場が急な坂道であり、重量物を運ぶと坂道が登れない

などなど、使い物にならないぐらいの仕様ミスが発生してしまった事例もあります。このような仕様ミスを後から仕様変更すると、もう1台買えてしまうような高額になる場合もあります。

では、このような仕様ミスを防ぐにはどうしたら良いか。それは「必ず販売業者に使用現場を見てもらう」ことです。

でも「現場を見てもらう」って簡単にいうけど、そんなお願いできるの?

って疑問を抱かれた方、大丈夫です。

産業車両の購入時は、販売業者の営業マンがユーザーへと出向き商談をするというのが一般的ですので、その際に現場の状況を見ながら打ち合わせをすることができます。

ですので、気になっているポイントを全て営業マンにぶつければ良いのです。

  • 現場の路面が悪い
  • 坂道があるので気になる
  • 天井が低い
  • 扱い物が特殊な形状
  • 公道に出る機会がある

などなど、とにかく不安要素はなんでもぶつければ良いのです。逆に相談もせず購入をしてしまった場合、購入後の車両に仕様ミスがあった場合、自己責任となる可能性もあります

上記は正規ディーラーから購入を検討している場合での話です。販売業者によっては現場への立ち合いを実施していない可能性もありますのでご注意ください!

新車or中古車 どっちにする?

「新車にするか中古車にするか」どっちが見合っているのかという話ですが。これは当然「予算」が一番の要因になってきます。

フォークリフトの新車の販売価格は「トン数×100万円」とよく言われます。例えば3.0トンのフォークリフトなら300万円。4.5トンのリフトなら450万円。といった具合です。ただこれはあくまで概算ですし、仕様により高くも安くもなります。

予算以外にも必要な仕様や使用頻度などによって、新車or中古車のどちらを選択するべきかが変わってきます。

必要な仕様を検討しましょう

前項でも説明したように産業車両はユーザーのニーズに合わせたフルオーダー形式に近い製造販売方法であるため、市場には多種多様な車両が流通しています。

そのため中古車でも希望の仕様が装備されている車両に巡り合える可能性はあります

しかし、特殊な仕様を希望している場合、全てが希望通りとなることは非常に難しいです。

新車であれば特殊仕様でも対応可能ですので、特殊な仕様が必要な場合は新車の方が確実となってきます。

購入後の使用頻度はどれぐらいか?

使用頻度はとても重要な検討要素です。

産業車両には走行距離計とは別に、稼働時間計(アワメーター)が搭載されています。

乗用車のように移動するためではなく、作業をするために使われるので、距離ではなく作業時間をカウントするようになっています。

このアワメーターを見れば、そろそろ故障しそうな箇所や、今までどれぐらいの使用頻度で使われてきたかがわかります。

例えば1日8時間、月20日間使用するとして、月160時間。年1920時間の使用をする比較的ヘビーユーザーと仮定します。

この場合、5年後には約10000時間に達します。

産業車両はこの10000時間が1つの区切りとなります。

10000時間を超えるとエンジンやミッションの故障、メインポンプやメインバルブの故障など、高額修理のリスクが非常に高くなってくるからです。産業車両の故障は100万円オーバーになる修理案件もよくある話です使用頻度の高いヘビーユーザーの場合は中古車で購入をしても早期に高額修理が発生するリスクがありますので、

  • 新車購入で5年毎に買い替える
  • リース契約を採用する

などの方針を検討するのが良いですね。

また、新車には各メーカー保証が適用されるため、万が一早期に高額修理が発生した場合、無償で修理を受けられる可能性が高いです。

ここまではあくまで1日8時間の稼働をするヘビーユーザーとしてのお話です。(ほぼ24時間稼働をする超ヘビーユーザーの方もいらっしゃいますが・・。)

当然、「1日1時間だけ」「週に1回だけ」「月に1回だけ」という使用頻度の方も多いです。こういう場合は早々に故障するリスクも低いので、中古車購入へのメリットが大きくなってきます。

では、新車・中古車それぞれのメリットデメリットを挙げてみます。

新車のメリット・デメリット

  • 必要な仕様・車体色など全て1から選択することができる
  • 早期の高額修理となるリスクが低い
  • 各メーカーの新車保証が適用されるため初期故障による費用が抑えられる
  • メーカーのメンテナンスリース契約も可能
  • 購入後のアフターメンテナンスが充実
  • 購入費用が高くなる
  • 納期に時間がかかる
  • メーカーを比較したい場合、各メーカーと打ち合わせが必要
  • 純正部品を使用しなければ保証対象外となる(コスト増)

中古車のメリット・デメリット

  • 購入費用を抑えられる
  • 購入から納車までが短納期
  • メーカー保証がないので社外部品の使用をすればコストが抑えられる
  • 希望通りの仕様を探すことに手間がかかる
  • 前所有者のメンテナンス状況が不明
  • 早期故障のリスクがある
  • 保証期間が短期間もしくは無いことが多い
  • アフターメンテナンスを行っていない場合がある(販売専門業者)

新車の場合、要望に応えやすく、ローリスクですが、費用と時間を多く要します。

中古車の場合、費用や時間を節約できますが、要望通りが難しく、故障リスクも付き物ということになります。

「比較的頻繁に使用する機会があり、なおかつ特殊な仕様が必要であり、予算的にも余裕がある。」

↑このような場合はぜひとも新車を検討してみるのがいいと思います!

「たまに重量物を運ぶときだけの使用だし、そんなに特殊な使い方もしないし。購入費も抑えたい。」

といった場合なら中古車でも十分事足りるでしょう!

これらのメリット・デメリットをご自身の状況を照らし合わせてみて、本当に必要な仕様は何か。どこまで妥協できるのか。と絞っていけばどちらにするべきかが見えてくるはずです。

知っておきたい業界の㊙情報①

どの業界にも「暗黙の了解」な特有の事情がありますよね!

当然、産業車両業界にもたくさんあります。その中でも買い手の皆さんが得するウラ情報を大公開しちゃいます!

現在フォークリフト業界は、国内・国外のシェア競争が熾烈な状況下にあります。

現在トヨタが世界1位のシェア率、三菱が世界シェア3位であり、国内では2社が1・2位となっております。

その他のコマツ・住友なども含め、フォークリフトメーカーはあの手この手でシェア率を高めるべく競争を激化させています。

その結果、価格競争により新車の価格はどんどん下がっていき、今では「新車を売れば売るほど赤字になる」ほど価格競争が激化してしまったのです。

いくらなんでも赤字ではないだろ!

と、私も入社当初そう思っていました。

売れば売るほど赤字になるのであれば撤退したほうがよいと。でも実際に新車販売台数のグラフが上がるにつれ利益のグラフが反比例して落ちていくのを見て唖然としました。

しかしこれにはちゃんとカラクリがあります。だから新車は赤字でも売りたいのです。

そのカラクリとは「新車が赤字でもアフターメンテナンスで黒字へと改善されるから」です。

先ほどチラッと話に出しましたが、産業車両の故障修理で100万円オーバーはよくある話です。大型車になれば1000万円超の修理を要することもあります。

超ヘビーユーザーでは5トンフォークリフトの修理費用に通算2000万円以上もかけるユーザーもいました

産業車両の故障修理は本当に高額になりがちです。そのため赤字だとしても車両台数をとにかく市場に多く出すことにより、後々回収ができるようにタネを蒔いているような状況なのです。

ということは、市場に新車を売り出すためなら多少強引な値引きをして赤字になったとしてもいいってこと?

そうなんです!買う側からすれば値引きしてもらえる可能性が大いにあるということです!

特に他メーカー(トヨタと三菱のようなライバル同士)で相見積もりを取って、その金額をもとに価格交渉するのは効果的だといえます。

ですので、新車購入時にはぜひ複数社で相見積もりを取って価格交渉をしてください。値引き交渉は恥ずかしいことではないですからね。

販売会社も値引き交渉されることを想定して初回の見積もりを提示していますので強気にガツガツ交渉していきましょう!

知っておきたい業界の㊙情報②

産業車両業界の「ユーザー」「お客様」と呼ばれる大多数は企業です。産業車両を保有しているのが個人よりも圧倒的に企業の率が高いからです。この「顧客が企業」という視点から解説していきます。

例えば、何かのミスで顧客に不快感を与えてしまい、その顧客が「今後A社の車両は買わない!」と激怒します。当然A社にとっては損失ですね。では、もしこの顧客が「個人」ではなく「大企業」だったとしたら・・。とてつもない損失につながる可能性があります。

当然ディーラーは接待、値引き、無償サービスなど。あの手この手で大企業の心をつかみ続ける方法を探します。その中には大企業ではない個人の顧客も恩恵を受けられるモノがあります。

それは納車後のアフターメンテナンスです。

各メーカーには新車保証がありますが、よくあるのが「〇年もしくは○○○○時間以内の故障を無償修理対応を保証する」というものです。

当然この期限を過ぎるとすべての故障が有償修理になる・・。はずなのですが。

産業車両の場合これが結構グレーなんです。

というのも保証期間が切れてからでも高額修理が発生した場合、企業様が「高い買い物してこんなにすぐ部品が壊れるなんておかしいだろう!」と激怒されることが多々あるわけです。

そうなるとディーラーは「今後の付き合いがあるから。」と保証期間外にもかかわらず無償で直してしまうことがあるわけです。

これは業界自体に浸透してしまっているため、企業のみならず個人ユーザーでも同じように無償修理が受けられることがあります。

ですので新車を購入し、もし保証期間が切れた後に故障が発生してしまった場合でも、あきらめずに一度ディーラーへと掛け合ってみましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか。乗用車のように様々なところに販売店があり市場に多く出回っている車はいたるところに情報がありますが、一般個人がなかなか購入することがない産業車両については情報も出回りにくいですよね。

今回は買い方についてまとめてみましたが、皆さんの買うときの知恵として少しでもお力になれれば幸いです。

↓↓売却についても興味がある方は是非こちらもどうぞ↓↓

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